ヤバすぎる酒飲みたち!(SQ選書12 発売)

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中本新一/著『ヤバすぎる酒飲みたち!歴史にあらわれた底なしの酒客列伝』(SQ選書12)が刊行されました。


私の「酒飲み」への関心はなみなみならない。大海人皇子、藤原兼家、藤原道長、源頼朝、北条高時、足利義満、足利義政、日野冨子、上杉謙信、山科言継、織田信長、徳川家斉、中江兆民、葛西善導、松村春繁らは、まるで酒瓶の中から生まれたかのような大酒家で、エピソードも豊かです。こうした人びとの酒歴をさぐって、そのことで日本史の原型のようなものに触れてみたいと思います。(著者)


【内容紹介】

第1章  太古の昔から日本人は酒飲みだった

日本の酒はまちがいなく口かみ酒からはじまっていますが、日本に稲作が伝来してからは米を原料とし、米麹をつかった酒が酒造の中心になっていきます。奈良朝から平安朝にかけて、国営で酒が醸造されていました。

第2章 酒と情事にふける貴族たち

藤原北家が摂政・関白を独占していき、兼家から道長の時代にこの父子は酒と情事に耽っていました。晩年の道長は、口が渇き、一メートルほど離れた人の顔が見えませんでしたが、酒からきた糖尿病だったようです。

第3章  もののふが一杯の盃に命を賭けて

中世(鎌倉期・室町期)には武士が政権をにぎり、公家は衰えていきますが、産業が興って、その結果として酒がよく飲まれます。諸白が今日の日本酒の祖型になっています。民衆にとっては希望や生きがいがあった時代です。

第4章    幕末に日本の酒造が大変革された

近世は身分格差の大きい時代で、毎日酒を飲める人と年に一、二回ていどしか飲めない人に分かれます。農民は冠婚葬祭だけ、正体をなくすまで飲んでいました。幕末に薩長の藩政改革が成功し、日本の将来像として富国強兵と殖産興業が提出されました。

第5章 酒飲みたちが先頭にたって近代日本を創った

明治四年から岩倉遣外使節団が欧米をめぐり、ビスマルクと出会ったことが決定要因となって、富国強兵、殖産興業が明治政府の基本政策となりました。第二次大戦後に松村春繁らが断酒会を創設し、酒をやめつづける方法が示されました。


なかもと・しんいち 同志社大学大学院博士後期課終了。博士(政策科学)著書:『仲間とともに治すアルコール依存症』(明石書店)、『酒の悩みのない社会へ』(阿吽社)、『今日一日だけ―アル中教師の挑戦』(社会評論社)など多数ある。


(SQ選書12)
ヤバすぎる酒飲みたち!
歴史にあらわれた底なしの酒客列伝
中本新一/著
定価=本体1800円+税
四六版並製208頁
ISBN978-4-7845-2401-3

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投稿者: 社会評論社 サイト

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