| 刊行情報 | 河口道朗/著 音楽文化 戦時・戦後 ─ナショナリズムとデモクラシーの学校教育─ 2020年4月上旬刊 社会評論社

『愛国行進曲』から『リンゴの歌』へ──。戦時ナショナリズムから戦後民主化の時期にかけて変質する音楽教育の流れを分析する。自身も歩んだ音楽の道に影を落とす戦争体験。社会の右傾化する思考の広がりに音楽の視点から冷静な判断材料を示す貴重な昭和史研究。


「このような戦後学校音楽の変質過程は今日どれほどに認識されているのであろうか。まことに心許ない。どうしようもない過去のできごとと受け流されているとすれば、ここに歴史認識の根本がある。天下りの教育の政策と行政にパッシブにしか対応できない斯界の体質である。つまり音楽と教育に本来の自由・創造・実験の原理がないがしろにされている現実に対する認識の根本問題である」 (あとがきより)

河口道朗 かわぐち・みちろう 1936年熊本生まれ、熊本大学教育学部卒業。国立音楽大学専攻科修了。東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。博士(教育学)(筑波大学)。東京学芸大学名誉教授。音楽教育史学会代表。日本女子大学教授、上野学園大学音楽学部特任教授を歴任。著作に『音楽教育の理論と歴史』(音楽之友社)『音楽教育の原理』(開成出版)ほか。

第一部 ナショナリズムの音楽と教育

第一章 音楽教育の再編
1 流行歌と学校音楽
2 学校音楽の改革
3 音感教育の提唱

第二章 国民統合の音楽と教育
1 国民音楽の興隆
2 音楽の軍需品化と厚生音楽運動
3 洋楽の歪曲化と「日本音楽」
4 プロレタリア音楽の萌芽

第三章 学校音楽の役割
1「音楽報国週間」と学校音楽
2 学校音楽の統合化
3 芸能科音楽の本質

第二部 音楽と教育のデモクラシー

第一章 音楽民主化の動向
1 大衆歌謡と音楽の大衆化
2 音楽運動の復興―うたごえ運動について―
3 楽壇の再編過程と民主性
4 音楽イデオロギーの諸相

第二章 音楽教育の再興
1 新教育の理念と学校音楽
2 学校音楽の再建
3 教育実践の諸問題
4 新音楽教科書の出現
5 単元学習の導入
6 器楽教育の振興
7 学校音楽論
8 音楽大学の成立
9 教員養成の問題
10 日本音楽教育学会の成立

定価=本体2500円+税 ISBN978-4-7845-1748-0 四六判並製280頁


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投稿者: 社会評論社 特設サイト 目録準備室

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