コミュニケーション学の誕生──W.シュラム学派から『思想の科学』井口一郎へのリレー

新聞記者、新聞学者として学問、精神、生活の遍歴をたどった井口一郎の生涯を軸に、民間の研究団体「思想の科学研究会」、それを主宰した哲学者・鶴見俊輔、会の雑誌『思想の科学』と協力しながら日本社会での「コミュニケーション学」が波及するまでの論考集。

目 次

第一章 井口一郎新聞学の青春期
コミュニケーション研究史上の落丁
第二章 建国大学時代の井口一郎
新聞学から弘報論へ
第三章 井口一郎と建国大学の同僚達 王道楽土か日本脱出か
地政学と農本主義の癒着のはざまで 55
第四章 ラスウェルと「マスコミ」用語の日本登場
井口一郎と思想の科学研究会の戦後の貢献
第五章 「新しい新聞学」の誕生と「マスコミ」論の影響
井口一郎に始まる戦後のアメリカ種研究の移入
第六章 井口一郎による「コミュニケーション」理論の
移植と定着  1949 年以降の出版活動を焦点に
第七章 すべて、それ(プロパガンダ)は
戦争から始まった 133
第八章 プロパガンダ研究とFBIS の成立
コミュニケーション学胎動の土壌

近日発売
A5判上製 188頁     本体2600円+税
ISBN978-4-7845-2814-1

 

|刊行情報| なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか 日本語特性からみたこれからの日本社会の展望  井上良一/著

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