いま、フェティシズム概念の本来に立ち返る意義とは──。神々と自然、神々と人間の地位の回転。あるいは社会や国家の地位の転倒。こうした価値転倒の構造や現象について18世紀の啓蒙思想家シャルル・ド=ブロスが初めて術語フェティシズムを用いた。人類に今なお求められる概念の歴史を解く。『学問の使命と知の行動圏域』『フォイエルバッハの社会哲学』に続く社会哲学・社会思想史研究の完結編。
“|刊行情報| 石塚正英/著 価値転倒の社会哲学 ─ド=ブロスを基点に─ 2020年5月上旬 社会評論社刊 ” の続きを読む