| 刊行情報 | 田村紀雄/著 移民労働者は定着する 『ニュー・カナディアン』文化、情報、記号が伴に国境を横切る 社会評論社 2019年6月

移民労働者は定着する ──『ニュー・カナディアン』文化、情報、記号が伴に国境を横切る

田村紀雄/著

定価=本体2300円+税 ISBN978-4-7845-1366-6 四六判並製272頁

『バンクーバーの朝日』で近年コミックや映画でも話題の日系カナダ人。なかでも『ニュー・カナディアン』発刊に携わった日本人たちは、第2次世界大戦に日本が突入してゆく時代に稀有なエスニック集団のかたちを残した。本書は現地取材と手紙文書などで彼らのコミュニティの変容を明らかにする。外国人労働者受け入れ時代に問いかける、壮大なる普通人ドキュメンタリー。

「このドキュメントの形式をとったフィールドノートは日本人労働者のカナダ社会へ定着してゆく姿を描いたものである。カナダに労働移民として上陸した一八七〇年代後半以降、西海岸各地に労働キャンプをつくり、それなりにカナダ経済や社会に貢献していた日本人労働者が、第二次世界大戦の勃発という突然の出来事にその生業、生活すべてを奪われての「流浪の民」と化した数年の困難な時期の物語である。」(あとがき)


序   労働力、社会、文化の越境。
第1章 バンクーバー市を追い立てられて
第2章 クートネイ谷へ落ち着く
第3章 懐深いロッキー西麗の村々
第4章 オーシャン・フォールズからの撤収顛末
第5章 『クートネイアン』新聞社に同居
第6章 日本人「移住」を阻んだ住宅不足
第7章 戦時「日米交換船」問題
第8章 野球のくにの「朝日軍」伝説
第9章 カズロー町での小新聞ビジネス
第10章 文化的フロンティアを乗り越えて
第11章 カズローに残った日本人女教師阿田木あや子
第12章 戦時中の収容日本人の生活
第13章 カズロー住民の対日本人観の変化
第14章 難題抱えたタシメ収容所
第15章 日本人は、どう「社会移動」に成功したか
第16章 通婚圏、住居圏の壁への風穴
第17章 職種・職業選択圏の拡大
第18章 さよならカズロー、さらに東へ

著者略歴

東京経済大学名誉教授 社会学博士 1934年生まれ
思想の科学研究会、日本移民学会、日本インターンシップ学会
その他の会長を歴任。多数の学会・研究会の創立に参画、役員も。

本書に関連する主要著書。
『コミュニティ・メディア論』1972年、現代ジャーナリズム出版会
『アメリカの日本語新聞』1991年、新潮社
『カナダの日本語新聞』1991年、PMC出版(新保満、白水 
繁彦共著)
『国境なき労働者とメディア』1997年、日中出版
『海外の日本語メディア』2008年、世界思想社
『ポストン収容所の地下新聞』2009年、芙蓉書房出版 ほか

投稿者: 社会評論社 公式ブログ - 目録準備室 -

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