|刊行情報| 思春期の子どもと親、それぞれの自立 50歳からの学び直し  田中由美子/著

授業で出会う中学生たちの抱える問題は、
大人たちやこの社会の問題を
そのまま映したものではないか――。

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|刊行情報| 学問の自由と自由の危機 日本学術会議問題と大学問題 寄川条路 /編

日本学術会議の誕生の原点に遡り、現代的意義と政府による会員任命拒否問題の深淵を探る。

「学問の自由」に潜む危機を国立大学と私立大学の現実問題から捉えた論集。「学問の自由」シリーズ第6弾。

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|刊行情報| 明日へ いまを子どもと共に生きる教師  齊藤和子/著

敗戦の年から小学校教師であった著者が退職後にまとめた学級通信。何人もからなげかけられた言葉そして感情が、遠き昭和の世相をストレートに映し出す。著者自らの戦時の記憶を補足し、幼き人の姿から現代に問いかける生き方の記録。

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|刊行情報| 「おとなの女」の自己教育思想 国立市公民館女性問題学習・保育室活動を中心に 村田晶子/ 著

*早稲田大学総合人文科学研究センター【著作紹介】https://www.waseda.jp/flas/rilas/news/2023/07/18/11109/

* 日本教育学会『教育学研究』58巻(2022)書評掲載
*熊本日日新聞 2021年9月26日付読書面「上野千鶴子が読む」欄に書評掲載。

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|刊行情報| 実録・明治学院大学〈授業盗聴〉事件  ─盗聴される授業、検閲される教科書─ 寄川条路編

*書評掲載 
・「情況」2021年秋号 編集部の読書室から欄 「大学関係者必携の書」

・「週刊読書人」2021年9月17日付 評者・小磯仁氏寄稿「大学の学問・思想の自由とは何か —追われし者の告発裁判の全証言で問う」

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| 詳報 | 荒木弘文/著 人材革命 AI時代の資本の原理と人間の原理と 社会評論社刊


「30年後の文明や社会、ビジネスシステムの大変動を考察し、ポスト近代型の人材形成をめぐる諸問題を読み解く未来志向の1冊。」東商新聞 2019/7/20

四六判並製144頁 定価=本体1,200円+税
ISBN978-4-7845-1104-4 2019年4月刊

AI革命の時代は始まっている。30年後の文明(社会)システムの大変動を考察し、ポスト近代型の人材形成をめぐる諸問題を解く未来思考的考察。


目 次


プロローグ──「もの、こと」の見方について

第一章 人材形成ことはじめ──準備事項

  • この問題が目に入らぬか!
  • わかりやすいたとえ話
  • 日常化した人材の貧困──人心の腐敗
  • 進歩史観を疑え──「これからの人材」の視点の持ちかた
  • 進歩史観は「一面的」な見かたである
  • 総論と各論の見かたで進歩史観の間違いを正す
  • 裏の側面=法則とは「資本の原理」だった
  • 中間的まとめ
  • 近未来現象
  • 資本の原理はまず道具に働き、つぎに道具は心に働く。AIの本質とは
  • 脳の仕組みを学ぶ=最新の準備事項

第二章 人材形成の本番──実際的、具体的説明

  • 自分のことは自分でせよ
  • 企画能力が不可欠である
  • 資本の原理には、「自分でせよ」が内在していた
  • 事業形態が変わる時代に備えよ
  • 事業形態変動の一事例を
  • 好きで、面白くて、やめられないものを仕事にせよ

第三章 自分形成のために──脳システムの仕組みを知る

  • 本書の新しい視点── 小学六年生までが勝負だという視点
  • 日本人の品質改良
  • 脳システムの仕組みの概要
  • 八つの知性と自我
  • 視覚器(目)の仕事から
  • 脳の仕事=情報処理の開始から終了まで(脳のソフトウエア機能)
  • 自我形成の手順
  • 自我形成の事例
  • 子どもの自我形成の内容
  • 『粘菌少年』の事例紹介
  • 大人になってからでも間に合うこと

第四章 総まとめ──資本の原理と人間の原理と

  • 資本の原理の総まとめ── 資本の原理は「仮想」である
  • 人間の原理の総まとめ── 人間の原理は「実想」である

エピローグ ──「見かた」と「見えかた」について


著者より読者へ

「これからの人材」の実際的、具体的な説明=「本番」は、第二章である。それは、「これからの人材のモデル」を指摘したものである。モデルを目指して、自分で自分の品質改良をすれば一番よい。そこで、早くモデルを知りたいと急ぐ人は、第二章だけを読み、それで済ましてもよい。急がない人は、全部を読んでほしい。

第一章は、本番を読む前に、下準備があったほうがよいだろうと思って、「ことはじめ」=「準備事項」とした(大事な部分だから、ついつい、くどくどと説明が多過ぎたが、悪しからず)。「これまで」は世界史はこのように変動してきたから、それならば「これから」はあのように変動していくだろうという意味(先見の明)を込めて、一応の「まとめ」をしたのである。「まとめ」は、「これからの人材」を考えるうえで「役に立つ」という意味で、「生きている教養」だといいたいのである。

第三章は、第二章の「モデル」を実際に実現するには、生まれたての赤ん坊から「手入れ」をしなければならないという、新しい視点を扱った(乳幼児を持つ親ならば、必考である)。また、なぜそのような手順を踏まなければならないかに関して、「脳システム」の話にも若干触れたのである。

第四章は、あらためて「資本の原理=本質」を明確にして、「まとめた」ものである。「資本の原理」(人工の世界)を知るには、「人間の原理」(自然の世界)と照らし合わせて見なければ「十分なもの」にはならない。「これまでの人材」(株式会社人間)は株式会社の経営に当たり、「人間の原理」と照らし合わせた人は、一人もいないのではないだろうか。私は、そう思っている。「これまでの人材」の頭の中は、産業革命以来の「産業資本主義」(株式会社の拡大)方式を「当然のこと、よいこと」として、それが「常識」となってきた(もしかして「悪いこと」ではないかという疑いを持ったことがないだろう)。三〇年後の「ポスト産業資本主義時代」=IT革命時代の隆盛期では、その「よいことという常識」が崩れるのである(株式会社の黄昏)。

(プロローグより抜粋)


著者紹介

荒木弘文 あらき ひろふみ 1939年生まれ。1963年、新潟大学人文学部社会科学学科卒業。1971年、中央大学大学院博士課程法学研究科満期退学。1995年より、中国山東理工大学教授、中国吉林大学北東アジア研究院客員研究員、中国武漢大学国家招聘教授などを歴任。帰国後は、総合思考アドバイザーとして活動している。著書に、『中国三千年の裏技』(社会評論社)『総合科学論入門―自然と人工の統一』(講談社)などがある。

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藤田恭介/著『東京都における児童相談所一時保護所の歴史』

東京都における児童相談所一時保護所の歴史藤田 恭介/著
東京都における児童相談所一時保護所の歴史
A5判ハードカバー・224頁・定価=本体2,200円+税
2017年6月刊

●購入サイト(外部リンク)

児童相談所の現況は大変厳しい状況にある。毎年発表される全国児童相談所 長会での虐待相談の受付件数は右肩上がりを続け、対応に苦慮している姿が浮 かび上がっている。とりわけ東京都の場合においては、一時保護所の収容定員 が100%を超えており、このような状況を是正すべく、数度にわたり一時保護 所を増設してきた経過がある。しかし、そのような努力も焼け石に水のように、 ひきも切らない一時保護児童の入所は、児童相談に携わる職員に終わりのない 努力を強いているように思われる。

本書は、このような厳しい状況の中で懸命に努力を続けている一時保護所の 職員にエールを送りたいと考え、児童相談所とりわけ一時保護所の歴史を振り 返り、改めて誇りと士気を高めてもらえたらと考えて、戦前からの一時保護所 からの流れを述べたものである。(序章より)

藤田恭介(ふじた やすゆき)こども教育宝仙大学こども教育学部幼児教育学科教員。1950 年、静岡県生まれ。1973 年4 月、東京都民生局(現、福祉保健局)に福祉指導職として入都。知的障害児施設、養護施設(現、児童養護施設)、教護院(現、児童自立支援施設)、児童相談所などに勤務。2015 年4 月より現職。


序章 頑張れ! 一時保護所

第1章 創成期の一時保護所(明治5年〜昭和20 年まで)

第1節 はじめに
第2節 一時保護所の萌芽と進展(1)職業紹介所の管理運営とその付帯事業(2)一時保護所の概要(3)東京市幼少年保護所の規程(4)取扱実績(5)大正期の一時保護の特徴
第3節 相談業務の開始(一時相談、医学・心理診断のはじまり)(1)幼少年保護所附設性行相談部の設置(2)東京府特別児童鑑別委員会の設置(3)関東大震災
第4節 昭和初期の一時保護施設の実態
第5節 昭和初期の幼少年保護所の活動状況
第6節 戦前の児童保護事業の終焉(1)救護法制定後の児童保護法制の進展(2)幼少年保護所の終焉
第7節 結果と考察

第2章  新しい児童相談所の設立(昭和20 年〜昭和28 年まで)

第1節 概説
第2節 焼け跡からの復興(1)この時代の状況(2)狩り込みによる在院者の激増
第3節 戦災被害児童への国の対応(1)「 戦災孤児等保護対策要綱」(昭和20(1945)年9月20 日、次官会議決定)(2)「 戦災孤児等集団合宿教育に関する件」(昭和20(1945)年9月15 日、文部省国民教育局長通牒)(3)「 浮浪児その他の児童保護等の応急措置実施に関する件」(昭和21(1946)年4月15 日、厚生省社会局長通牒)(4)「 少年に対する防犯機構の整備について」(昭和21(1946)年9月30 日、内務省発警保局長通牒)(5)「 主要地方浮浪児等保護要綱」(昭和21(1946)年9月19 日、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡各地方長官宛厚生次官通牒)(6)「 全国孤児一斉調査に関する件」(昭和22(1947)年12 月6日、各都道府県知事宛、厚生省児童局長厚生大臣官房会計課長連名通牒)(7)「 浮浪児根絶緊急対策要綱」(昭和23(1948)年9月7日、閣議決定)(8)「 浮浪児根絶緊急対策要綱の実施について」(昭和23(1948)年11 月5日、厚生次官、国家地方警察本部次官、文部次官、運輸次官、労働次官、通牒)
第4節 東京都下における浮浪児対策の展開(1)大塚時代(昭和21(1946)年〜昭和27(1952)年3月)(2)養育院分室(西巣鴨)に「幼少年保護寮」を設置
第5節 児童福祉法施行と児童相談所(1)児童相談所の運営整備(2)昭和25 〜26 年版民政局年報に見る保護状況(3)昭和26 〜29 年版民政局年報に見る保護状況
第6節 結果と考察

第3章  復興する児童相談体制と一時保護所(昭和28 年〜昭和49年まで)

第1節 概説
第2節 昭和30 年代の動き(1)時代背景(2)昭和30 年代の児童問題(3)非行問題との取組み(4)東京都の児童相談所の動き
第3節 河田町の由来と児童相談所設置の経過
第4節 河田町時代の児童相談所の組織運営体制(1)中央児童相談所の組織運営体制(2)児童相談所の再編整備
第5節 河田町移転後の中央児童相談所の体制(1)昭和31(1956)年版の事業概要(2)当時の一時保護所の活動状況(3) 一時保護所において、強制措置を必要とする場合(特別観察室の使用ルール)(4)一時保護の目的(5)一時保護所入所基準(6)一時保護所の業務統計(7)一時保護の統計表から読み取れること
第6節 昭和30 〜40 年代の動き(1)昭和38(1963)年度の一時保護所の指導体制と生活(2)職員体制及び勤務体制(3)日課(4)一週間の日課・行事予定(5)献立の一例(6)一時保護所退所後の施設利用状況(7)昭和38 年度の一時保護児童の入退所状況(8)昭和39(1964)年度の一時保護状況
第7節 昭和41(1966)年度の一時保護状況(1)概説(2)一時保護児童通告別内訳(3)一時保護原因別内訳(4)一時保護児童年齢別・年齢分布について(5)児童の保護日数について(6)保護児童の処理状況について(7)生活日課(8)児童週間計画表(9)献立
第8節 昭和42(1967)年度の一時保護状況(1)概説(2)児童の保護原因について(3)保護原因内訳(4)保護児童の通告状況について(5)児童の退所について(6)児童の保護日数について(7)一時保護児童の児童相談所別内訳(8)生活日程時間割表(9)献立
第9節 昭和40 年代後半の一時保護の状況(1)墨田児童相談所一時保護所の解説(2)入所児童の年齢構成(昭和49 年度まで)(3)昭和44(1969)年度以降の一時保護入退所状況(4)退所児童の保護日数(5)平均保護日数と保護人員第10 節 考察とまとめ

第4章 充実する児童相談体制(昭和50 年〜平成6年)

第1節 概説
第2節 児童相談センターの開設(1)児童相談センターの組織(2)全児童相談所職員の配置状況
第3節 一時保護の体制(1)一時保護体制の実際(2)昭和46(1971)年〜昭和50(1975)年までの一時保護状況
第4節 児童相談所の増設の経過(1) 児童福祉審議会意見具申「地域社会に開かれた児童相談所のあり方について」(昭和51(1976)年7月26 日)(2) 児童相談所のあり方を考える委員会報告書(昭和55(1980)年3月)(3)非行対策プロジェクトチーム報告書(昭和56(1981)年12 月)
第5節 一次保護体制の整備(1)一時保護所併設の児童相談所の増設(2)昭和59(1984)年当時の一時保護所児童体制と児童定員(3)保護課のあゆみ(昭和50(1975)年〜昭和59(1984)年)(4)日課(児童処遇の現状と経過)(5)行事
第6節 一時保護所の課題
第7節 昭和60(1985)年から10 年間のあゆみ(1)子どもを取り巻く状況(2)一時保護所の昭和60(1985)年から10 年間のあゆみ(3)一時保護所の本来的機能と今後の課題
第8節 「一時保護所運営の手引き」の発行(1)「一時保護所運営の手引き」の発行の経過(2)児童福祉司及び心理技術との密接な連携(3)「一時保護所児童関係者協議会」の取り組み
第9節 一時保護所における児童の処遇改善の取り組み(1)処遇改善の必要性(2)食事の改善(3)建物設備の改善(4)行事の改善(5)保険室のクリニック機能の充実
第10 節 あらためて一時保護所の役割を問う
第11 節 考察とまとめ(1)児童問題の多様化(2)児童相談所と一時保護所の整備(3)一時保護所の整備と運営(4)一時保護所の課題

第5章  変革期の児童相談所一時保護所(平成6年〜平成24 年)

第1節 概説(1)臨調行革路線の福祉見直し論(2)社会福祉の新たな理念の模索と基礎構造改革の胎動(3)児童福祉法の改正(4)児童虐待の急増
第2節 児童相談所及び一時保護所の設置に関する動き
第3節 東京都児童相談所改革の取り組み(1)平成6(1994)年度の児童相談所の取組みの状況(2)平成7(1995)年度の児童相談所の取組みの状況(3) 平成9(1997)〜平成10(1998)年度の児童相談所の取組みの状況(4) 平成10(1998)〜平成12(2000)年度の児童相談所の取組みの状況
第4節 児童虐待対策強化の対応(1)虐待対策特別班の設置(2)虐待対策課の役割(3)虐待対策課設置の効果(4)一時保護の急増について
第5節 平成13(2001)年度の児童相談所の取組みの状況(1)概況(2)一時保護所のひっ迫状況の対応について
第6節 平成14(2002)年度の児童相談所の取組みの状況(1)児童相談所児童虐待緊急対応の取組み(2)平成14(2002)年度の児童相談所の人員配置について(3)一時保護児童処遇促進事業(要綱)(4)「一時保護所の状況と対応について」
第7節  平成15(2003)〜平成17(2005)年度の児童相談所の取組みの状況(1)平成15(2003)年度における児童相談所をめぐる情勢(2)「石神井台一時保護所基本構想」
第8節  平成17(2005)〜平成18(2006)年度の児童相談所の取組みの状況(1)東京都をめぐる状況(2)児童相談所の必要な職員の確保について(3)西部一時保護所(仮称)の一部開設について(4)平成18(2006)年全面開設に向けて
第9 節 平成19(2007)年度の児童相談所の取組みの状況(1)組織整備・運営整備について(2)子ども家庭総合センター(仮称)の建設について
第10 節 平成22(2010)年度の児童相談所の取組みの状況(1)児童相談所の運営整備について(2)子ども家庭総合センター(仮称)の概要
第11 節 児童相談所の区移管について
第12 節 平成23(2011)年度の児童相談所の取組みの状況(1)虐待防止への取組み(2)「虐待防止“ 調整役” 配置へ」(3)身柄通告と身柄送致
第13 節 平成23(2011)年度の一時保護の概況
第14 節 平成24(2012)年度の一時保護の概況(1)概況(2)一時保護委託
第15 節 一時保護児童のエピソード(1)目の前での強奪(2)奪還作戦(3)年齢詐称
第16 節 一時保護所の実績
第17 節 考察とまとめ

おわりに 各時代の一時保護所をめぐる総括


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