||内容詳細|| 高橋邦輔/著『全羅の野火─「東学農民戦争」探訪─』『光州五月の記憶 尹祥源・評伝』

高橋邦輔/著『全羅(チョルラ)の野火 ─「東学農民戦争」探訪─』内容詳細。

朝鮮全羅道の農民蜂起は
燎原の火となって──

著者は十数年前から訪韓を続け、農民反乱の戦跡を訪ね歩いて「東学農民戦争」の全体像への接近を試みた。農民軍が掲げた戦いの灯は、「野火」となって現代に引継がれ、民衆の決起に勇気と希望を与えた。

目 次

東学農民戦争のあらまし

東学農民戦争関連戦跡地図
主な登場人物

序章

*コラム 光州事件と野火夜学

第一章 南原よ、智異山よ

第一節 痛恨の南原城北門

第二節 失われた根拠地

第三節 すべてを見た人

第四節 荒ぶる金開南

第五節 韓秉鈺さんのこと

*コラム 丁酉再乱と南原(1)
*コラム 丁酉再乱と南原(2)

第二章 無名農民軍像と慰安婦像

第一節 ユニークな造形

*コラム 往時の古阜

第二節 独裁者の思惑

*コラム 農民軍の姿(1)
*コラム 農民軍の姿(2)

第三節 思いがけぬ作者

第三章 「全州和約」をめぐって

第一節 慶基殿を護れ

第二節 勝者はどちらか

第三節 入城碑を探して

第四節 異色の官僚・金鶴鎮 

第五節 農民軍の自治

第四章 日本軍との対決

第一節 南・北接軍の合流 

第二節 悉ク殺戮スヘシ

第三節 後備歩兵第十九大隊

*コラム 北大「人骨事件」

第五章 牛禁峙のあとさき

第一節 二つの前哨戦 

第二節 難渋する第三中隊

第三節 骨おののき心寒し

第四節 別働隊が撤退援護 

第五節 公州の伊達くん

第六章 それぞれの終焉

第一節 院坪・心のふるさと

第二節 プクシル無残 

第三節 最後の戦闘(1) 長興

第四節 最後の戦闘(2) 大芚山

第七章 珍島まで

第一節 新訓令と処刑

第二節 姜論文への疑問

第三節 鳴梁海峡を越えて

第八章 全琫準断罪

第一節 密 告

第二節 写真は語る

第三節 判 決

第九章 遺された者たち

第一節 全琫準の娘として

第二節 崔時亨の眷属

第三節 曽祖父は趙秉

終章

第一節 天道教の誕生

第二節 大教堂建立と三・一運動

 


 

序章

二〇一六年十月七日、すでに秋の気配の濃い韓国全羅北道南原(ナムォン)。パンソリ「春香伝(チュニャンヂョン)」の舞台として有名な広寒楼苑(クァンハルルウォン)の前を流れる蓼川(ヨチョン)の対岸に「観光団地」がある。パンソリの定期公演が開かれる国立民俗国楽院をはじめ、春香文化芸術会館、各種の娯楽施設やホテル、食堂などが広がる。その一角のカフェ「ビーンズ」の二階で、五人がテーブルを囲んだ。

韓秉鈺(ハン・ビョンオク)さん、小坪典子さん、元永常(ウォン・ヨンサン)さん、金松伊(キム・ソンイ)さん、そして筆者。

韓さんは地元の東学農民革命記念事業会のリーダー。小坪さんは韓国の人と結婚して南原暮らしが長い。元さんは同じ全羅北道の益山(イクサン)にある円光(ウォングァン)大学の教授で仏教学が専門。金さんは在日の女性童話作家であり翻訳家でもある。そして筆者は老退職者。五人が南原で顔を合わせるまでには、偶然の重なりともいえる経過があった。(以下、本書。)


無名東学農民軍慰霊塔を撮影したカバー写真

四六判並製・301ページ ISBN978-4-7845-1208-9
定価=本体2300円+税 2018年3月刊

高橋邦輔 1956年丸亀高校卒業、早稲田大学政経学部新聞学科入学。1960年朝日新聞社入社、1997年定年退職。訳書に林洛平著『光州 五月の記憶─尹祥源・評伝』(2010年、社会評論社)がある。
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A5判上製・本文2段組/240頁・カラー口絵4頁
2010年刊


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投稿者: 社会評論社 公式ブログ - 目録準備室 -

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