レポート:東京民藝協会9月例会 郷土玩具②「郷土玩具の材料」講師 中村浩訳さん

中村浩訳さん所有の郷土玩具

☞レポート 2017年11月17日催事見学

東京民藝協会11月例会
郷土玩具②「郷土玩具の材料」
講師 中村浩訳さん

11月17日に開かれた中村浩訳さんの語る郷土玩具のお話その2回目。

今回のテーマは玩具の材料。土、木や木くず、竹、紙と大きく分けて、日本各地に伝わる郷土玩具を紹介。いつものコレクター、収集家の立場は少し脇に置いて、張り子のだるまや土で作られる伏見人形、藁で形作る馬が次々と登場する。

張り子のだるまが作られる土地は、そもそも紙を作る技術や、紙を使う需要があるからで、そうした営みで使い回しされる紙(故紙)がだるまに使われると聞くと、だるまが先ではなく、材料の紙あってこそ生まれただるまなンだ~と頭の中に順番ができる。

「ここの土地でできる材料で作るから、この郷土玩具なんだよ」

長く続いていた営みが「郷土玩具」のかわいらしい風貌には隠されているようです。

ところが、いつの頃からその土地の材料で作る訳でもなくなってきたのがグローバルな現在。わたしなどは、郷土玩具といえばどこのおもちゃかな~くらいは気にはなっても、使われる材料を聞いて「なるほど!土地ならではだ」と思ったことはないですが、中村さんたち郷土玩具を集める楽しみにはその土地柄を知ることでもあるンですね。

美術品とは一線を画す郷土玩具と呼ばれるおもちゃは、中村さんの言葉をお借りすれば「美的でなくていい、手慣れたもの」で、「お金のかからないもので作るもの」。

その「お金のかからないもの」を集めるうちに、数が増えたらお金のかかるものになっていそうだな‥‥と、はたから思ってしまうのですが、でも買わないと作られなくなるわけです。

「作り手が少なくなり、集める楽しみがうすくなって寂しい」

そのさりげない一言に、郷土玩具に向ける思いを感じます。

さて、中村さんたち全日本だるま研究会の主催で、新年から1か月にわたる長期展示イベントが開かれます! 場所は川越市のアートギャラリー呼友館

新春 招福だるま祭り!!

2018年1月4日(木)~2月4日(日)
会場 アートギャラリー 呼友館
※月・火曜休館(祝日は開館)/開館時間:11時~17時
〒350-1106 埼玉県川越市小室15-1いも膳内
電話・FAX 049-243-8243
主催:全日本だるま研究会
協力:川越・入間川凧の会
後援:公益社団法人 小江戸川越観光協会、いも膳
期間中のイベントなどについては、全日本だるま研究会インスタグラムhttps://www.instagram.com/darumania/


達磨からだるまものしり大辞典
中村浩訳/著

定価=本体1500円+税 ISBN978-4-7845-1903-3
2011年刊

購入サイト(外部リンク)

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文責・板垣誠一郎

レポート:東京民藝協会9月例会 郷土玩具①「郷土玩具と呼ばれるようになるまで」講師 中村浩訳さん

だるまの楽しみ方 ─中村浩訳さんの本

未来のだるまを描いてみよう ─『全国だるまコレクション展』見学(川口・メディアセブン)

投稿者: 社会評論社 公式ブログ - 目録準備室 -

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