朝鮮半島をめぐるもうひとつの現代史 ─『えん罪・欧州拉致 よど号グループの拉致報道と国賠訴訟』

『えん罪・欧州拉致 よど号グループの拉致報道と国賠訴訟』編集/「えん罪・欧州拉致」刊行委員会、監修/前田裕司(弁護士)、特別寄稿/浅野健一(ジャーナリスト)が刊行されました。本書の目次詳細をお伝えします。

朝鮮半島をめぐるもうひとつの現代史──「70年安保決戦」への軍事訓練をめざして、1970年3月31日、共産同赤軍派は日航機よど号をハイジャック。9名が朝鮮に亡命した。半世紀近い歳月が流れた現在、よど号関係者が関わったとされるヨーロッパ拉致の問題を事実に即して掘り下げ、その真相を究明する。
目次

まえがき

1.私たちの役割を最後まで・・・・・・(ピョンヤンかりの会 小西隆裕)
2.「事実と証拠」に基づく反証・・・・(刊行委員会 井上清志)
3.監修者(国賠訴訟代理人)の一言・・(弁護士 前田裕司)

第1章 すべてはここから始まった

1.日航ハイジャック事件=朝鮮への「政治亡命」から帰国運動へ
(1)“ヨーロッパ拉致”事件の真相は未だに不明
(2)日航ハイジャック事件から帰国運動へ
(3)帰国のための活動
(4)グループの帰国のための活動の態様

2.“ヨーロッパ拉致”事件で平壌在住の3人に逮捕状

第2章 <特別寄稿>“拉致”報道の検証とヨーロッパ拉致 ・・・ 浅野健一

1.はじめに
2.アジア侵略の罪を認めない安倍派
3.朝鮮が拉致を認め謝罪した意義と日本の異様な反応
4.よど号関係者に欧州からの拉致を捏造
5.平壌宣言10日後の逮捕状発付
6.2007年の森さん、黒田さんへの逮捕状
7.朝日新聞にも公安リーク情報
8.朝鮮への渡航が犯罪なのか
9.国賠裁判を詳しく報じない日本メディア
10.客観報道の原則を逸脱
11.八尾惠氏の証言で動いた公安当局
12.ジャーナリズムの原則に反する「拉致」報道
13.訪朝を解雇理由にした同僚教授
14.朝日は40年前から偽リベラルだった

第3章 ヨーロッパ拉致の真相と八尾惠の“嘘と創作”

1.八尾惠証言・供述・陳述・著書の“嘘と創作”
(1) はじめに
(2) 有印私文書偽造事件と公正証書原本不実記載・同行使事件
(3) 警察、マスコミを相手とした国家賠償請求と損害賠償請求裁判
(4) 金子氏旅券法違反裁判と『謝罪します』

2.“ヨーロッパ拉致”事件の真実
(1) 石岡氏“拉致”事件
(2) 有本氏“拉致”事件
(3)金日成主席との謁見はあり得ない

3.八尾惠の現在

4.八尾惠証言に対する「よど号」グループとの一問一答(平壌にて)

第4章 高沢浩司『宿命』はフィクションである

1.高沢の経歴
2.救う会の御用「ジャーナリスト」=「先生」になった高沢
3.高沢と「よど号」グループ
4.田宮氏の死が高沢の変心につながった?
5.田中義三氏が語る高沢の「異能」
6.『宿命』は八尾証言、『謝罪します』と同じく嘘と創作に満ちている
(1)「秘密工作」への加担はあり得ない
(2)「結婚作戦」は意図的に創られた虚構の産物
(3) 嘘の集大成の「ヨーロッパ拉致」事件
7.まとめ

第5章 国賠裁判と真相究明

1.国賠準備
(1) 平壌で提訴と帰国に向けた議論
(2)「制裁」合唱のなかで「真実」がかき消される
(3) 帰国家族への誹謗・中傷
(4) 国賠の課題と弁護団の結成

2.国賠提訴(2013年4月25日)

3.国賠口頭弁論の記録
(1)第1回口頭弁論(2013年7月22日)
(2)第2回口頭弁論(2013年9月19日)
(3)第3回口頭弁論(2013年11月18日)
(4)第4回口頭弁論・結審(2014年1月16日)
(5)東京地裁「棄却」判決(2014年3月27日)
(6)東京高裁に控訴(2014年4月18日)
(7)控訴審第1回弁論・結審(2014年7月16日)
(8)控訴「棄却」判決(2014年8月27日)
(9)最高裁へ上告・受理(2014年9月10日)
(10)上告棄却決定(2015年2月5日)

4.支える会の支援活動
(1) 国賠裁判を支える会結成の集いを開催
(2) 国賠の終結と逮捕状の撤回を求める会として再スタート
(3)『「拉致疑惑」と帰国』出版記念会

5.真相究明のための調査活動
(1)『平壌からの手紙』編著者・棟方周一氏の苦悩
(2) 石岡亨氏の友人O・S氏
(3) バルセロナ動物園での写真撮影者N氏
(4) ヨーロッパ時代の魚本公博氏のK・N氏への手紙
(5) 八尾惠の動向
(6) 死の10日前の柴田泰弘氏

6.外務省情報公開請求
(1) なぜ情報公開を求めたのか
(2) 外務省からの通知
(3) 不服申立て
(4) 情報公開・個人情報保護審査会に諮問
(5) 情報公開・個人情報保護審査会答申
(6) 審査会の不開示決定と特定秘密保護法
(7) 訴訟提起の断念

7.8回の訪朝と変わりゆく平壌
(1) 第1次国賠訪朝団(2010年3月)
・・・・・はじめての平壌
・・・・・旅の醍醐味、平壌訪問記
(2) 第2次国賠訪朝団(2010年7月)
・・・・・平壌の変化
(3) 第3次国賠訪朝団(2010年11月)
・・・・・緊張、延坪島砲撃直後の平壌
(4) 第4次国賠訪朝団と弁護団訪朝①(2011年7月)
・・・・・「万景台学生少年宮殿」の子供たちに感動
・・・・・平壌から150キロの妙香山へ、そしてテニスも
(5) 第5次国賠訪朝団と弁護団訪朝②(2012年4月)
・・・・・「人工衛星」の発射(失敗)直後の平壌
(6) 第6次国賠訪朝団と弁護団訪朝③(2013年2月)
・・・・・酷寒の平壌、滞在中に核実験
(7) 第7次国賠訪朝団(2014年4月下旬~5月上旬)
・・・・・開村した日本人村
・・・・・【コラム】日本人村の家庭訪問
(8) 第8次国賠訪朝団(2016年10月)
・・・・・特別調査委員会の解体、2年半ぶりの平壌

第6章 「朝鮮から日本を考える」活動


1.「朝鮮から日本を考える」活動をやろうとした理由
(1) 原点は赤軍派総括
(2) 時代の風─朝鮮から見える世界

2.「よど号“ヨーロッパ拉致”でっち上げ」事件当時、1980年代の「祖国のための活動」─季刊『日本を考える』誌の発行
(1) 新しいものに敏感な眼を、肯定に感動する心を
(2) 時代の風─「反核」と「自主」の結合
(3)「よど号“ヨーロッパ拉致”」の謀略
・・・・・「よど号問題」は1988年に始まっていた

3.民意が政治を動かす今、「祖国と共に日本を考える」活動を
(1) トランプ現象の底流─民意の反乱
(2) 今、祖国と共に考えなければならないことは?

第7章 日朝平壌宣言と拉致問題を超えて日朝国交関係の正常化を

1.日朝平壌宣言と国交正常化

2.“ヨーロッパ拉致”と政治的“思惑”

3.拉致問題の「最終的解決」とは

4.特定失踪者の相次ぐ発見と「疑ってごめん」と言えない国内事情

5.ストックホルム合意の宿題

6.特別調査委員会の解体から国交正常化へ
・・・・・資料1 日朝平壌宣言(平成14年9月17日)
・・・・・資料2 ストックホルム合意(日本の外務省の発表)
・・・・・【平壌5月30日発朝鮮中央通信】朝日政府間会談で合意した内容

第8章 平壌での座談会と小西隆裕氏への単独インタビュー

1.平壌座談会

2.かりの会代表・小西隆裕氏への単独インタビュー
・・・・・「よど号」問題の解決をめざして

<資料編>

Ⅰ.訴状

Ⅱ.原告3人(魚本氏、森氏、黒田氏)の意見陳述書(東京地裁)

Ⅲ.東京地裁判決書

Ⅳ.控訴理由書

年 表


えん罪・欧州拉致 よど号グループの拉致報道と国賠訴訟

えん罪・欧州拉致 ──よど号グループの拉致報道と国賠訴訟──

編集/「えん罪・欧州拉致」刊行委員会
監修/前田裕司(弁護士)
特別寄稿/浅野健一(ジャーナリスト)

定価:本体2500円+税
ISBN978-4-845-2403-7
2017年4月刊

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投稿者: 社会評論社・目録準備室

【社会評論社】●時事問題に取り組む活動記録、評論、学術書、ルポ ルタージュほか多岐に渡る図書を発行。市民の立場から世界を見る面白さが つまった本作りを心がけています。メール book@shahyo.com