特集●戦後71年(5)豊潤なマッコリの味に隠された民族の誇りと差別の歴史。─伊地知紀子著『消されたマッコリ。』

アイコン「特集戦後71年」

貧しき時代、町の片隅。
求められた「朝鮮」の酒。
起こされた事件。
そして悲劇。

消されたマッコリ書影

『消されたマッコリ。』は戦後大阪で起きた密造酒摘発事件である多奈川事件について、著者自身の記憶とフィールドワーク、そして多くの研究者が積み上げてきた草の根運動の成果を用いて、事件を掘り下げた物語です。

本書の挿絵は朴民宜さまにご提供いただきました。

ことし2016年3月には、NPO法人多民族共生人権教育センター主催により、著者の伊地知紀子さんご自身が講師として、また当時を知る証言者の方々参加の下でフィールドワーク『消されたマッコリ。多奈川事件と在日コリアンの歴史を学ぶフィールドワーク』が開催されました。


  • 2015年5月に刊行して以来、幸いにも多くのメディアで紹介されています。
    本書を取り上げていただいたメディアは下記の通りです。

    毎日新聞(2015/12/10夕刊)
    朝日新聞(2015/12/14夕刊)
    週刊金曜日(2015/7/31)
    週刊文春(2015/07/12)
    メモリアル・キルト・ジャパンMQJ・NEWS  No.89(2015/12/25)
    月刊イオ(2015年11月)
    コリア
    NGOセンターNews Letter(Vol.39/2015)
    解放新聞(2016/7/5)
    ほか

 

 

  • 大阪鶴橋駅に近い高坂書店様には格別のご配慮を賜り、多くのお客様に手にとっていただきましたこと、あらためて御礼を申し上げます。

消されたマッコリ。 朝鮮・家醸酒文化を今に受け継ぐ消されたマッコリ。
朝鮮・家醸酒文化を今に受け継ぐ

伊地知紀子/著
ISBN978-4-7845-1725-1
定価=本体1800円+税
A5版変形ソフトカバー、184頁

戦後密造酒摘発事件の一つ大阪・多奈川事件。裁判資料に残された被告たちの来歴が、日本植民地支配の傷跡、冷戦下の朝鮮半島情勢、在日朝鮮人の生活権問題の非情をまざまざと語る。草の根運動の真価を戦後70年に問いかける生活史。(ほろよいブックス第6作)

 

 

第1部 多奈川一級酒

第1章 瓦の村から軍需工場の町へ
・谷川瓦の村─多奈川
・多奈川の地域史と朝鮮人
・軍需工場下の町へ
・朝鮮人・捕虜・囚人

第2章 敗戦/解放と「多奈川一級」酒
・日本の敗戦/朝鮮の解放
・「多奈川一級」酒
・酒売り

第3章 「暁の急襲」と多奈川事件
・「暁の急襲」と「無抵抗の抵抗」
・朴燦福さんの死
・「暁の奇襲、抵抗は当然」

第2部 酒がつなぐ暮らし・人・生き様

第4章 生きんがために
・城南住宅での酒造り
・貝塚の「福田二級」
・生きる術として

第5章 受け継がれていくもの
・生活文化を映し出す酒
・受けた生をつなぐために

補章 路地の横道


◆直接郵送もいたします。お気軽にお問い合わせ下さい。


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投稿者: 社会評論社・目録準備室

【社会評論社】●時事問題に取り組む活動記録、評論、学術書、ルポルタージュほか多岐に渡る図書を発行。市民の立場から世界を見る面白さがつまった本作りを心がけています。メール book@shahyo.com